懐古ism

新しく綺麗なものだけが美しいとは限らない。 古びて傾き、壊れ、錆びつき、朽ちていく物にこそ宿る美しさがある。

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愛知県長久手町岩作 (2) 

2011/09/02
Fri. 02:23

来年度から愛知郡長久手町は市制を施行し、地名表記にも変更が生ずる。小字名は残すが大字は廃止という方針のようである。するとこの「岩作」(ヤザコ)という地名も行政区分としては消滅するものと思われる。岩作には「泥亀首」(トチクビ)という、難読にも程がある小字名があるが、それは残るわけである。
長久手町岩作泥亀首という地名を正しく読める人は、現地に住む人とか役場・郵便局の人など以外にはほとんど誰もいないと思われるが、「長久手市泥亀首」となったら少しはマシになるか。ならないな。

なお、トチクビの本来の意味は「栃の木がある所」程度のものと思われる(『長久手の地名 総集編』 小林元)。だから「泥亀首」なる表記は、意味と音のどちらとも元のものとは似ていない。これでは「当て字」とも言えない。どうしてまたこんな謎の表記が生じたのかわからない。余談であった。

(2011/08/30追記) 上の文章は数日前に書いたものだが、「岩作」という地名は残すことに決まったことを今日知った。ということで、「長久手市岩作泥亀首」となるようである。

(2011/09/04追記) 知らなかったのだが、泥亀(ドロガメ、ドンガメ)というのはスッポンのことである。また、スッポンのことをトチまたはドチと呼ぶ地方もあったようだ。ここなどを見ると、東海でも普通にトチと呼ばれていたようである。ということで「泥亀」を「トチ」と読む謎は解決した。
 すると、小林元氏の本にあるように「トチクビ」の「トチ」を栃と解釈するのが不自然に思えてくる。素直に「スッポンの首」と解釈すべきではないか?岩作泥亀首の航空写真を見ると、山の麓に張り出した地形がちょうど亀の首のような形になっていることがわかる。これは最近の写真であり、住宅造成と愛知用水の工事により以前とは地形が変わっているが、旧版地図を見てもこの張り出しの部分がある。それどころか昔はこの部分がもっと大きく、岩作泥亀首のほぼ全域がこの張り出し部分である。


以下の写真は町役場周辺である。

長久手岩作02-01

長久手岩作02-03

長久手岩作02-04

長久手岩作02-05

長久手岩作02-06

長久手岩作02-07

長久手岩作02-02

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