大井ダム。

その近くの支流。

その川岸にいくつかの廃屋がある。
固まって集落となっているわけではなく、疎らにポツポツと見られる。
問題は、なぜこんなところに家があったのかである。耕地もなさそうだ。
それどころか、家のすぐ前に道路があるから庭もほとんどない。
わずか数km先には住宅地もあるのになぜこの不便な場所に住む?
ここに住む利点といえば、川が目と鼻の先にあっていつでも釣りができることくらいか。
野山を好む老人の隠居場所だろうか。




廃屋の中にはサッカーボールが見える。
道路上でサッカーに興じる隠居老人を思い描いてみる。